里見氏稲村城跡保存会の解散ご挨拶

このたび里見氏稲村城跡を保存する会は、本年7月29日に開催されました第17回総会の議決によりまして、当会を解散することとなりました。1996年4月の発足以来、稲村城跡の保存と史跡化をめざして様々な活動をおこなってまいりましたが、このたびの総会におきまして保存運動の組織体として掲げてきた目的が達成したと確認し、当会の役割は終えたと判断して解散する運びとなりました。これまで活動してこられましたのも、ひとえに皆様方からの温かいご支援ご協力をいただいた賜物であったと、心より深く感謝を申し上げます。ありがとうございました。

17年にわたって地元・地権者をはじめ行政当局や議会関係者、各界の皆様のご努力が実を結んだ結果、当会が念願しておりました「里見氏城跡(稲村城跡・岡本城跡)」が、本年1月24日付き官報で国史跡として告示されました。国史跡が実現したものの今後の史跡整備には長い道のりになっていくと思われますが、将来にむけての第一歩が踏み出されたことは大変喜ばしく思っております。多くの皆様の応援があってこそ、国史跡にふさわしい里見氏城跡公園が実現していくものと思っております。今後において、他の里見氏城跡の追加指定の可能性もあり、里見氏城郭群が安房地域の歴史文化を活かした地域づくりになっていく貴重な一石になっていくことを強く願っています。

なお、当会は解散いたしますが、総会におきまして当会が歩んできた精神を活かすため、引き続き里見氏の歴史や文化財、なかでも城郭のことを学びながら、里見氏の歴史文化を普及する文化活動に取り組んでいくこととなりました。戦国大名里見氏の歴史および城郭について知る人を増やしていくとともに、歩いて学びながら会員の知識を深めていくことを目的とする新しい会は、「歩いて学ぶ里見氏の会」(会長:島田輝弥)という名称となり会則や役員も決定しました。今後はこの新たな会へ移行しますので、これまでと変わらぬご理解ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

また、これまでの保存運動に関わってきた稲村城跡や他の城跡などの保存活用について、とくに地域づくり(史跡整備などにむけての利活用や観光まちづくり)の面では、当会と連携してきたNPO法人安房文化遺産フォーラム(代表愛沢伸雄)が当会の精神を活かして地域づくりに関わっていくことが確認されましたので、合わせてご報告いたします。

今日、東日本大震災が大きな傷跡を残して、その復旧事業には地域づくりのあり方が問われています。そのような時代状況のなかで官民一体となり、地域の人びとと手をたずさえ知恵を出し合って、後世の人びとに歴史遺産を残していきたいと考えています。そのためにも安房という地域がもっている多彩な歴史・文化を学びながら今後も歩んでいきたいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします。

里見氏稲村城跡を保存する会 代表  愛沢伸雄

 

(左から、愛沢伸雄・金丸謙一館山市長・島田輝弥)

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